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【”イノベーションで社会問題を解決し続ける”をミッションに掲げるAIを活用した不動産テックカンパニー】コラビットの2022年を振り返って

2022年のコラビットは、「もっとユーザーに利用してもらうためには?」「ユーザーに価値を提供し、満足してもらうためには?」という課題に向き合い、サービスの強化に取り組んだ1年でした。

おかげさまで社員は増え、現在は開発エンジニアだけではなくマーケター、UI/UX担当などを含めて20名の組織にまで拡大。新メンバーの積極的な採用は抑えることにはなりましたが、コラビット社員からのリファラル採用もあり、組織はさらに筋肉質になってきました。

2022年を振り返る内容として、今回は私たちコラビットが今年リリースをしてきたサービスや機能強化、そして、その背景にある想いをお届けします。ぜひ、ご覧ください。


toB、toCともに次々と新サービスをリリース!

AIaaS(AI as a Service)

■”不動産査定書”が最短45秒で作成できる新サービス「AI査定プロ」リリース!(2022/6/30)

https://bservice.collab-it.net/ai-assessment-pro

大手売買仲介会社出身で、不動産鑑定士であるコラビットの社員が自身の売買仲介の経験・現場の声を反映し「こんな査定書があったらいいな」という目線で「査定価格の出し方が本格的で・使いやすく・説明しやすい」査定書システムを企画・開発しました。

消費者の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、不動産会社が消費者に不動産価格の査定を説明する上で「査定価格の根拠が顧客に説明できない」「成約事例のプリントアウトの手間が大きい」「​メジャーな査定ツールを使っているけど、補正の算出など複雑でオーバースペック​」などの課題がありました。そういった点に着目し、不動産査定におけるアナログで煩雑な業務を、コラビットのAI査定技術を活用することで、査定書をスピーディーに作成できる業界向けのサービスが「AI査定プロ」です。

なんと、これまで何時間もかかっていた不動産査定書が最短45秒で完成。この結果には、業界関係者も驚きの精度とスピードでした。コラビット武器であるAI技術と不動産ビッグデータにより、物件近隣の成約事例を考慮した「納得感の高い」価格を自動算出。価格の根拠を売主様に丁寧に説明でき、不動産会社の業務改善にも貢献できます。これからも、不動産流通の活性化にも寄与していきます。

HowMa

https://www.how-ma.com/

■「HowMa」を不動産総合売却支援サービスとしてリニューアル!(2022/5/23)

不動産業界出身のコラビット社員が「HowMaコンシェルジュ」として無料でチャット相談できるサービスも付加。ユーザーに対して、不動産を売却するために必要な行動や情報を適切なタイミングでガイドしていくことで、不動産に知識がない方であっても安心して、スムーズに不動産売却を進めていくことができます。

新しくリリースした「HowMa」は、これまでのAI査定機能に加え、不動産会社比較、市場調査、売却活動など、売却に向けての全ての工程を一気通貫でサポートする伴走型サービス。これは業界として日本初です。

■「チャレンジ価格」「安全価格」の2本立ての推定価格が出る「コラボ査定」機能を追加!(2022/12/16)

コラボ査定は、これまでのAIの価格査定に加え、不動産会社からの人の査定に基づいた「チャレンジ価格」「安全価格」の2本立ての価格査定を表示する機能です。HowMaで培ったデータ分析技術と不動産会社の人の目による査定を組み合わせる技術を開発し、精緻な安全価格とチャレンジ価格を算出することが可能になりました。

この機能によって不動産オーナーにとっては、従来よりも正確に自身が所有する不動産がいくらで売れるのか把握することが可能になり、「いくらで売れるのか事前にわからない」という不動産オーナーの不安払拭に貢献しています。

また、コラボ査定を活用することによって、自身の状況に合わせた戦略的な値付けも可能になります。例えば、引っ越しの時期が迫っており早期に手放したいといった場合には安全価格付近で売りに出し、時間的に余裕があり少しでも高値での売却を狙いたいといった場合にはチャレンジ価格付近で売りに出す、といった戦略的な値付けを不動産オーナー個人の判断の元で行うことが可能になりました。

マイページ機能も付加し、HowMa上で不動産オーナーと不動産会社がスムーズなコミュニケーションを取ることができるようなコミュニケーションプラットフォームも提供し、オーナー、不動産会社の双方にとってメリットになるような仕組みを構築しています。


「HowMa」ユーザーが拡大、その一方で

これまで「HowMa」は、不動産AI査定サービスとしての位置付けで、いつでも、誰でも簡単に保有する不動産の査定結果をAIが弾き出せることでユーザーに価値を提供してきました。

代表の浅海自身の不動産取引の原体験から、「もっと気軽に不動産価格が分かれば良いのに」と思ったことからスタートした「HowMa」。間取りや面積など7項目を入力するだけで、無料で査定結果を確認でき、サービス開始から7年で累計1億件以上の国内の不動産売買のビッグデータを保有するサービスにまで成長してきました。

また、物件の流通が極めて少ない過疎地域を除いて、国内の戸建やマンションの約95%に対応でき、査定数は累計で4000万件を超え、大手企業を中心に100社以上の企業に対し、AIaaSとして技術供与もしています。

このように成長を続けている「HowMa」ですが、本当にそれだけで十分かと言うとそうではなく、ユーザーにとって不動産という、まだまだ未知でよく分からないものに対して、少しでもハードルを下げてあげたい。そのためにも、不動産価格を査定をするだけで終わるのではなく、ユーザーに適切な情報を提供していくことで「査定から売却までを一貫してサポートできるパートナー」として関わっていけないか、考えるようになりました。

適切な情報提供によって適切な売り時を提示し、中古不動産の流通を活性化させることで、ユーザー(不動産オーナー)・不動産会社、双方にとって幸せな形であるはず。不動産業界出身のコンシェルジュといったセカンドオピニオンを設置し、中立的な立場からアドバイスできるようにサービスを強化したのも、そのような想いがあるからです。

これらの取り組みが、ひいては空き家問題などの社会問題を解決することにつながっていくはずです。そういった社会課題への貢献は、「社会問題を解決しつづける」をミッションに掲げる私たちコラビットとしても、喜ばしいことです。


コラビットのサービスづくりの起点

「HowMa」が浅海の原体験から生まれたサービスだったように、コラビットのサービスの起点はユーザーにとって利益になるものであるかどうか、を大切にしています。

2022年に実施したサービス強化も、ただプロダクトを部分的に機能追加するのではなく、ITの機能以外も含めたUXを意識したサービスとして強化することにまで視野を広げて検討してきました。ITの機能追加で見える部分は、あくまでユーザーとのタッチポイントの最適化に過ぎず、まずUX検討があって、UIの検討があります。

「ユーザーがどんな状態なのか?」「何で困っているのか?」「何があれば行動を後押しできるのか?」。このようなイメージのすり合わせがあってこそ、ユーザーに価値のあるサービスができます。これも、2022年でコラビットがエンジニアだけのチームからUIUXエンジニア、マーケターといったバリエーションに富んだチームに強化できたことで、これまでの開発力に加えてマーケットイン発想が強化され、コラボレーションが生まれていることによる収穫です。

また、一方では、ユーザー視点だけに偏っていては、事業としてビジネスモデルを成立させるのは難しいのも事実です。インターネットによって、情報がクローズされていた世界から、どんどんオープン化していく世界はこれからも続いていくはずです。そんな世界で大切になるのは「信頼できる”つながり”」によって、Win-Winを生み出すことです。

「HowMa」経由での流通総額は現在、年間約70億円。2023年には、その約1.5倍にあたる100億円を目指しています。誰もが安心して家を売ることのできる仕組みを作り、2030年までに中古物件の年間流通額を現在の4兆円から5兆円までに増やすことを目標としています。それくらいのインパクトを出せる規模でなければ、本当の意味でのイノベーションによる社会貢献とは言えないと思うからです。

コラビットは、これからも「HowMa」という不動産総合売却支援サービスのプラットフォームを通じて、オープンで適切な情報提供によって「信頼できる”つながり”」を生み出し、ユーザーの売買行動をサポートすることで不動産業界、そしてユーザーのより良い不動産の売却体験に貢献していきます。このような取り組みが、不動産の”負”を解消し、より良い社会を実現することにつながると信じています。

Written by  Keisuke Dojo

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