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Shoko Iwasaki UI/UXエンジニア

社内唯一のUI/UXエンジニアとして、ユーザーに価値を届ける橋渡しを

コラビットで働いている人にスポットを当て、その想いをお届けするコンテンツ『コラびと』(collabit×ひとの造語です)。今回は、2020年4月にコラビットにジョインした岩崎さんです。

Shoko Iwasaki
大学院卒業後、教育業界を経て2020年4月にコラビットにエンジニアとして入社。表現の能力の高さを評価され、現在はtoC向けの「HowMa」やtoB向けサービス「査定プロ」のUI/UXエンジニアを担う。エンジニアからUIデザイン・UXリサーチへと領域を広げ、社内唯一のUI/UXエンジニアとして、デザインとプロダクトの橋渡しをしている。(2022年8月時点の取材に基づいた情報です)


教育領域一筋で取り組んできた私が、IT業界を目指すまで

– これまでの経歴を拝見したんですけど、バリバリの文系なんですね!

そうなんですよ。大学で教育学部に在籍し、その後、別の大学の大学院に進学したんです。教育学部では国語教育の研究をしていて、教員免許も取得しました。中学・高校の国語を教えられる資格だけは持っているんですよ(笑)。でも、研究がしたかったので大学院まで行きました。

教育実習で教壇に立つ経験もしましたが、もともと教員として生徒に教える立場は自分には合わないと感じていたんです。性格的に、物事を掘り下げて追求することが好きで、知れば知るほど知らないことが増えていくと感じているのに、それでも教えることに違和感があって。何かを教えるよりも、仕組みを考えたり、事象を調べて思考を巡らせたりすることが好きで、そういった役割の方が、自分の強みが発揮できるんじゃないかなと思っていました。

もともと人そのものにも興味があって、考え方や価値観がどのように形成されていくのかなど、周囲がどのように人格形成に影響を及ぼすのかということについては、今でも興味深いなと思います。

– コラビットへの入社前は、ITとは全然違う仕事をされていたとか。

はい。教育について学んできましたので、新卒で学習塾を運営する会社に就職をしました。ですが、その時もITに興味がなかったわけではないんです。

父親がプログラマーで、小さな頃から身近にパソコンがありました。そのパソコンを使って、小学生の時に簡単なサイトを作ったんです。当時、流行っていたゲームのファンサイトを作って、場所を越えていろんな人とつながることができて楽しかった。そういった当時の記憶はずっと残っていて、ITに触れた時の楽しさは忘れられなかったんですよね。

新卒当時は「ITは未経験だから…」と遠慮していて、後の転職活動でも教育関係の会社を受けていました。その中で、トントン拍子に選考が進んでしまった会社があって。現実味が出てきた時に改めて自分自身を見直して、自分の本心に気づいたんです。「あ、やっぱりITの仕事がしたいんだ」と。そう思ったその日から、プログラミングの勉強をはじめたのを覚えています。今日まで1日も欠かさずに続けているんです。

– 幼少期の頃の楽しかった体験が原動力になって、コラビットにつながっているんですね。

そうですね。プログラミングスクールを卒業して本格的にエンジニアとしての転職活動をしていたのですが、実務未経験ですんなり決まるわけでもなく。そんな時に「twitter転職がいいよ」と教えてもらったのがきっかけで、ツイートしてみたところ、コラビット代表の浅海さんからレスをもらいました。

オフィスを訪問して、浅海さんから会社の話を聞きました。オフィスの様子を見せてもらった時に、社員どうしの距離感が近く、一人ひとりが伸び伸びと仕事をしている印象を受けました。採用のために取り繕っている感じはなく、「これが素の状態で、たぶんこのまんまなんだろうな」と思うくらい、すごく自然体だったのを覚えています。

お会いしてすぐに「じゃあ、いつから来られる?」という話になり、その場で入社を決めたんですよ(笑)。


人間の理解が根拠をもって”伝える”という仕事に活きてくる

– コラビットに入社してからはどのような仕事をされていたんですか?

未経験だったこともあり、リーダーのもとで小さな機能改修などからスタートして、toC向けの「HowMa」のプロダクト改修などを行っていました。もともとは開発エンジニアとしての役割を期待されていたと思いますが、今となっては「HowMa」やtoB向けサービス「AI査定プロ」のUIデザインやUXリサーチまで、幅広くチャレンジさせてもらっています。

「HowMa」をもっと多くのユーザーに利用していただくために、マーケティング担当の方が入社したりと、エンジニアを中心とした組織だったコラビットは、よりユーザー視点に重きをおく体制を強化してきました。そんな中で、ユーザー心理を考えたり、どのようなニーズがあるのかを分析したりして、新機能のリリースや機能改善に活かし、伝わるデザインにするための意識が高まってきたんです。

大学時代や前職時代から「人に伝えること」を意識していました。相手に読んでもらうためにはどうしたら良いかと考えるなかで、鍛えられたように思います。コラビットの成長のタイミングで、UI/UXの重要性が高まってきたと同時に、活躍の場を与えてもらっていると思いますね。

– エンジニア中心のコラビットのチームにとって、岩崎さんの経験は貴重ですね。

そう言ってもらえるのなら嬉しいです。開発力はコラビットの武器の一つですが、作ったものが人に気づいてもらえなかったり伝わらなかったりしたら意味がないんですよね。作り手の視点を持ちながら、ユーザー視点を取り入れていく。私はその間を埋める役割であって、コラビットの実現したい想いをしっかりと具現化し、ユーザーに届ける役割になるんじゃないかと思いますね。

私は、プログラミングというのは「伝えたいものを具体化して、伝えるための手段の一つ、表現の一種」だと思ってるんです。それに加え、UI/UXデザインもすごくロジカルなんですよね。私自身がユーザー心理を考えながらモノを作るのが好きというのもありますが、やはり根拠に基づいて改修・改善をしたいと思っているんです。

UIデザインについても最初は独学で学んでいましたが、、より根拠に基づいたアウトプットを出したいと思い、デザインスクールにも自発的に通いました。自らの感覚でなく、しっかりとロジックを学んで自分の武器にしていきたかった。コラビットとしても前例のないポジションになりそうだったので、外部の知見を取り入れて、体系的に身につけたいと思っていました。


”作る”と”届ける”の狭間にあるコミュニケーションを橋渡しする

– 具体的には、どんな業務をされているんですか?

いまのコラビットは、toBもtoCも自社プロダクトを強化し、機能追加や機能改善を積極的に行っているフェーズです。新しい機能をユーザーにわかりやすく伝え、使ってもらえるように、Figmaなどのツールを使ってUIを作成し、デザインや体験の設計をしています。

開発エンジニアとしても関わっていますので、実装までをイメージしてデザインを検討できるのは強みだと思っています。デザインとコーディングの両方の視点から具体的な着地イメージをデザイン検討段階で出せるのは大きいですね。

– UX面ではどのようなことをしているんですか?

「HowMa」ではユーザーインタビューやユーザーテストなどを通じて、ユーザーの課題は何なのか、自社サービスの価値をどこに感じているかなどを整理しました。どれだけ良いサービスを作っていても、それが届かない、伝わらないではもったいない。その「作る」と「届ける」の狭間にあるコミュニケーションを橋渡ししていく。そんな役割なのかな、って思っています。

20名の組織規模だからこそ、議論は活発ですし、価値を出すことにも貪欲です。心からユーザーにお勧めできるよう日々プロダクトを磨き上げ、コラビットのサービスを利用して、ユーザーの生活にプラスになる何かがあるといいなと思いますね。

コラビットのバリューの一つにも「Focus on Value」という言葉があります。価値につながることは、私もどんどんやっていきたいですね。

– 最後に、今後取り組んでみたい目標などあれば教えてください。

まずは、今の役割の中で、ユーザー体験をいちばんに考えて提案していきたいし、実装できるスキルも磨いていきたい。より質の高いものを作れるように知識と経験を積みたいですね。そして、プライベートでは、身近な人を大切にするのが目標です。今の自分があるのは周囲のおかげなので、お世話になった人に還元していきたいと思っています。

私自身、ずっと教育に関することをやってきたこともあって、長期的には、ITの力で、人の成長を支えられるようなことにも興味がありますね。例えば、勉強がつまらないと感じたり、その機会をうまく活かせなかったりすることがあるとするならばもったいない。学ぶ機会を増やしたり、面白いと感じたりしてもらえたら素敵だなと思います。私が携わったことで、誰かの人生が豊かになれば嬉しいですね!!

– いつか社会問題の一つとして、コラビットで教育問題にもタッチできると良いですね!ありがとうございました。

Written by Keisuke Dojo

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