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Kohei Terao マーケター/グロースハッカー

グロースハッカーとして、事業の成長にコミットしたい

コラビットで働いている人にスポットを当て、その想いをお届けするコンテンツ『コラびと』(collabit×ひとの造語です)。今回は、2021年12月にコラビット初のマーケターとしてジョインした寺尾さん。入社5ヶ月にして、すでに自社サービスの新機能の企画にも携わっており、「毎日が楽しい」とイキイキと語る姿が印象的。マーケティング支援会社(ベンダー)出身の寺尾さんが、なぜコラビットのインハウスマーケターとしてジョインすることになったのか。その本音をインタビューさせていただきました。

Kohei Terao
2021年12月、コラビット初のマーケターとして入社。これまで、20代で起業や事業立ち上げなど様々な経験を経て、SEOやコンテンツマーケティングなどWebマーケティングのコンサルティングを中心にキャリアを積む。1児の父でもある。(2022年4月時点の取材に基づいた情報です)


事業活動の”全て”がマーケティング

– ベンダー側にいたのに、どうしてインハウスマーケターに転職しようと思われたんですか?インハウスだと自社サービスのことが本当に好きじゃないと難しいと思いますし、ベンダー側にいた方が気持ち的に楽なこともあると思うのですが。いきなり直球の質問をしてすみません(笑)

いえいえ。それ、コラビット入社前の面接でも聞かれましたよね(笑)。その文脈でお話すると、ジョインしたこの5ヶ月間でプロダクト企画にも参加し、その中でマーケティング戦略やターゲット戦略の見直しをさせていただいて、「自分が自信を持って売るために、売り物を変えていった」という感じですね。

外部ベンダー側だと、クライアントのサービスの集客支援はしているけど「正直、サービスそのものが微妙だな」と思ったとしても、そのサービスを変えるのは立場上できませんよね。そういった意味で、インハウス側の事業会社の方がサービスそのものを良くするところまで関与できるので、やりがいは大きいと感じたんです。

ただし、インハウス側であっても、組織サイズが大きくて分業・細分化されているような環境の場合は、マーケティング担当と言っても、集客のためのWeb広告を運用するだけなど領域が限られてしまいます。事業全体からマーケティングに携わりたい場合、これではミスマッチになってしまうことも良くありますよね。

– たしかに。インハウスマーケターとして、プロダクトの企画にも携われる環境は意外と少ないのかもしれませんね。

そう思いますね。加えて、組織の文化も影響してくるものだと思います。特にコラビットの場合は、CEOの浅海さんをはじめ、エンジニアの皆さんもマーケティングのことだけではなく、プロダクトに対するアドバイスを求めてくれて、真摯に話を聞いてくれます。お互いに信頼をもって接してくれるし、本当に良い人が多いです。組織は人の感情でできていますので、いろんな軋轢などで動かないことが多々あるものですが、コラビットではそういったフラストレーションは今のところ一切ありませんね。

変えられる余地がある。良いと思ったものはやる。モノを売るだけではなく、モノ自体を変えられる環境でもあると言うのは、実はなかなか無いと思うんですよ。これはコラビットの良さでもあり、インハウスマーケターとしての面白さも、ここに尽きると思っています。会社、そしてサービスのグロースのために必要なことは全部やる、立ち位置は”グロースハッカー”だと思って、日々取り組んでいます。

– 会社と事業の成長の視点を持って取り組んでいくことが大切なんですね。

ユーザーの問題解決をしているサービスじゃないとそもそも売れませんし、そのサービスを利用するユーザーが誰なのかを特定してないと売れません。また、その人たちがどんなルートでサービスにたどり着くのかを整備しないと売れません。事業活動での「売る」という行為を分解していくと、全てがマーケティングなんだと思います。

狭義の意味で言われるマーケティングは、SEOやWeb広告、Google Analyticsを触るなどのような手段のことを指すことが多いんですけど、広義の意味でのマーケティングは、事業そのものなんですよね。


世の中に正しいことをして、子供に胸を張りたい

– 入社してから5ヶ月経ちましたが、いかがですか?

この5ヶ月間、ずっと楽しいですよ(笑)。コラビットはエンジニア中心の組織で、CEOの浅海もエンジニア。私が初めてのマーケティング担当として入社したわけですが、やはり技術先行のプロダクトアウト思考が強かったように感じました。これは悪い意味ではなく、それだけ強い技術をもっていることの現れでもあると思うんです。

コラビットは数年後のIPOを見据え、今まさにプロダクトを磨き上げ、いかに利用者を増やしていくか、そしてその先にある売上を作っていくかが重要なフェーズにあります。いくら良いサービスを作ったとしても、利用されるユーザーがいなくては意味がありませんので、自己満足にならないようにしっかりと市場を見て、マーケットイン思考も取り入れていきたいと思いますね。

– エンジニア組織から、また新たな視点の寺尾さんがジョインされてコラボレーションが生まれそうですね!マーケットイン、プロダクトアウト両軸からアプローチしたり、しっかり検証したりできそうです。『HowMa』の機能追加にも早速取り組まれたとお伺いしました。

はい。エンジニアのみなさんも含めて社内で『HowMa』の機能強化を検討していた際に、新機能のアイデアを出し合いました。全部で30アイデアくらい集まったんじゃないですかね。その中で重要度や緊急度などの優先順位を検討し、私の提案したアイデアの2つが採用されました。

現状の『HowMa』の登録ユーザーの約92%は不動産の物件価格を知りたいだけで、すぐに売却行動を取るわけではない潜在層が多いことがわかったので、そこに対する対応としてマイページを通じたコンテンツなどのコミュニケーションを強化することによって、しっかりとナーチャリングをすることを機能強化の柱としました。また、一方で「すぐにでも売りたい!」という顕在層には、次に何をしたら良いのか誘導してあげるような売却までのステップをガイドを提供する。この2つを機能として強化することを提案したんです。

(参考)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000014770.html

– 入社半年も経ってないのに、そこまで関わっているんですね!

ありがたいことですね。マーケティングの世界では、劣悪な商品であったとしても見せ方さえ整えればヒットしてしまうユーザーへの価値を軽視してしまうこともたまにあるのですが、コラビットは「社会問題を解決し続ける」とミッションで掲げているように社会を良くすることにベクトルを向けている会社です。

ですので、社会を良くするために、ユーザーに良いものを提供するためにという価値観はズレないのも安心できる点ですね。ユーザーに真摯であろうとしているし、そういったスタンスを持っているので、仕事にプライドを持てるんだと思います。最近、子供が生まれたこともあって、これまで以上に「子供に胸を張れる仕事をしたい」と思うようになったので、良心の呵責に苛まれることもなく、真に社会に役に立つことに対して、意義ややりがいをもって仕事ができているのは幸せなことだと思います。

コラビットが今向き合っている社会問題は不動産領域で、レガシーな分野だと言われていますが、自分たちが絶対的な正義だと思いすぎる必要もないと思います。これまで業界を支えてきた企業とともに、ユーザーに対する提供価値を高めていく。代表の浅海もそのような考え方をしているので、私自身も共感できるポイントです。


仕事も家庭も、どちらも人生の大切な時間

– 現在、どのようなワークスタイルでお仕事されているんですか?

コラビットではフレックスやリモートなど個人に合わせた裁量のある働き方が認められていますので、リモートも活用して、朝の9時から夕方6時まで仕事をして、ほぼ残業しない感じですね。その後は子供のお世話などをして、家庭ともバランスをとっています。20代の頃は仕事が大好きで、24時間仕事をしていても良い感じだったんですけどね(笑)。

実は、コラビットの役員や社員にはパパが多いんですよ。それで、会社のカレンダーに16時から娘さんのお迎えとか普通に入ってるんですよ。妻の誕生日なので休みますとか。CEOの浅海さんも「今日、午後から奥さんが自宅にいないんだった!自宅で仕事をやります!」とか。COOの岡崎さんも、朝は会社にいたのに夕方にミーティングを繋いだら家にいらっしゃって、「息子さんの習い事があったから」と言っていたんですよね。

現役員の方の皆さんにもお子さんがいて、自分たちも率先して仕事だけではなくプライベートも大切にしているので、「そのような時間の使い方ができるんだ!」と自然とを感じることができますね。制度があって、それを普及させるために敢えて模範を示してるということではなく、「仕事も家庭も、どちらも人生の大切な時間」と捉えて、会社の文化としてナチュラルにやっていることが、私にとってもありがたいことです。

– 家庭も含めた時間の使い方をかなり本人に委ねられているんですね!一方で、そのような自由もあるのであれば、義務もあると思うのですが。

そうですね。コラビットの文化や評価制度の思想としても、「自分で自分の仕事を決めて、その結果に対してコミットをしていく」という色が強いと思っています。ですので、私のような、ある意味”やりたがり”のタイプには、とても居心地が良い環境だと思っています。私たちが働きやすい環境を提供してもらっているからこそ、貢献しないといけないんだ、価値を出さないといけないんだ、と無理くりにやる感じではなく、しっかりと仕事で価値を出して、会社にも貢献したいと自然と思えるんですよね。

ただ一方では、本人の自主性に任されている以上、サボろうと思ったらいくらでもサボれるわけですよ。ですので、「WBSを引いてもらわないと動けません」といった指示待ちの方には、厳しい環境でもあると思います。 私自身も、経験のないことでも手を挙げてドンドンやらせてもらっていますので、コラビットのバリューにもある「Beyound The LIMIT」にもあるように、制限や領域を自分で決めずに「これあったほうが良くない?」というのを自分で企画して、実行までやっていける。そういった環境をプラスに考えられる人は、やっていて楽しいと思いますね。

– コラビットのメンバーとして、これから目指したいことは何ですか?

コラビットは現在、空き家問題の解消や不動産取引の透明化など不動産領域の負の解消に挑んでいますが、今後、機会があれば私が個人的に挑んでみたい社会問題は「教育」の分野です。

20代で起業をしていた時に、教育関連の事業を展開していたのですが、その中で低所得層の世帯など「教育が必要な人に、教育が届かない」という構造的な問題を抱えていることに気づき、ジレンマを感じていました。そのような問題を解決できないかなと思い、次の目標として胸に留めています。

Written by  Keisuke Dojo

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