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CPO対談|CPOに求められることってなんですか?

元ラガーマンでラグビー好きのお二人。
ヤフーでエンジニア、プロダクト開発を担い、その後全くの異分野でプロダクト開発をするお二人。
そんなお二人にプロダクト開発において、
CPO(Chief Product Officer)としての役割や意義についてお伺いさせていただくシリーズ第一弾!

聞き手:株式会社FanReC 濱田

小川さん
大学卒業後、NECに入社。
ベンチャー企業でプロダクト開発兼エンジニアとしてグロースを手がけ、
その後ヤフーにて決済、ECサービスのプロジェクトマネージャーを担当。
リクルートで事業開発、ベクトルでCTOを歴任し、子育てナレッジシェアメディア「コズレ」を提供するコズレに入社。
現在取締役としてプロダクトオーナーを担いつつ、PM、BizDevなどプロダクト全体のマネジメントを担当。
(Twitter:https://twitter.com/musan634

曽根
大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。
チケットサービスの立ち上げなどに関わる。
その後、コラビットに転職をしエンジニアリングとプロダクト全体のマネジメントを担うCPOに就任。
(Twitter:https://twitter.com/_kok____


-お二人が考えるCPOってなんですか?!

小川さん
短期的には営業やビジネスサイドの意図を汲み取りながら理想を形にしていくことが必要だと思っています。
クライアントやユーザーなど接点を持つ現場の意向に添いながら、
やりたいことや理想とする状態に対して、
プロダクトやサービスを変化させていく必要がある。
そのため、「こんなことをやりたい」とか「こんなことができないか?」という問いに対して、
「できない」とか「No」は言わないと決めています!ポリシーとして。
やれる方法、実現できうる方法を考える。
難易度が高いものに対しても、このレベル感であればできるがどうだろうか?と逆に提案することが必要で。

その場合は短期的な部分だけではなく、
サービスやプロダクトの成長などを通して中長期であればこんな状態になるけどどうだろうか?と持っていく。

なので、短期的にはビジネスの最大化がゴール。
そして、中長期的にはシステムづくりを通したビジネスの最大化がゴールって感じですね。
ただ、もちろんそのビジネスやサービス、プロダクトに対して筋が悪そうであれば口も挟んで行きます。(笑)

曽根
僕は、CEOの役割の話をよく引き合いに出すのですが、
CEOは売上などの業績やビジョンの実現、ミッションの遂行など大局的なことを見ている。
プロダクトというドメインはそれらを達成したり、実現したりするための一手段でしかない。
でも、CPOにとってプロダクトは切っても切り離せないもので。
そのプロダクトというドメインでどう勝負するかを考え、
プロダクトの成長や価値の向上が全てで、会社全体で目指すビジョンやゴールを実現するために、
プロダクトという手段を使って寄与し続けることがCPOの役目だと考えてます。

小川さん
いいね!
一般的な話なんですが、ユーザー(=toC)向けにサービスを提供していて、
toBからマネタイズするモデルのベンチャー企業だと営業が弱いケースが多いと思ってるんですよね。
ユーザー寄りの価値観が強くて、いい意味でも悪い意味でも商売っ気がないと言いますか。

ユーザー視点に立っての思想なので大変良いことなのですが、一方でビジネス観点で言うとそれだけでは足りない。

ユーザーの体験価値や提供したい価値の総和を増やしていくために、
toBを巻き込んで行ってこんな商品やサービスを作っていくと喜ばれるんじゃないだろうか?
と発想を変えていくことが求められると思っています。

ある意味、CPOはデータや情報をお金に変えていくことが一番のミッションかもしれませんね。

曽根
「お金に変えていくことが一番のミッションである」というのは分かります!

小川さん
曽根ちゃんのコラビットさんとも同じモデルだと思っていて、
プラットフォームの良さをどうやって売るか?という部分にも関わってくると思っていて。

ユーザーの声をサービスやプロダクトに活かしていく仕組みはあるので、
それをビジネスモデルとしての仕組みに昇華させていく必要があるなと思ってます。

曽根
分かります。
当社は今のところあまり営業で稼いできていることは少なくて、
問い合わせなどでマネタイズできているのですが、
問い合わせの内容や数、新たなモデルを作っていく必要性はものすごく感じています。

小川さん
さすがです。
営業会社は人で稼ぐモデルなので、売上は高いんだけど利益が低くなる。
本来は仕組みで稼いだ方が良いですよね。
低いコストで高い収益を生み出すことが仕組みづくりと同意義だと思っていて、これがCPOの存在意義かなと思っています。

曽根
確かにそうですね。
同意です!

<まとめ>
・CPOはデータや情報をお金に変えていくことが一番のミッションである
・プロダクトの仕組みづくりとビジネスモデルの仕組みづくりの2つが求められる
・低いコストで高い収益を生み出すことがCPOの存在意義である

-CPOとして時には、営業と開発のどちらもタッチしていく必要があるかと思いますが、
この二つの組織が相互理解することがなかなか難しかったりするかと思います。

曽根
営業やビジネスサイドからのフィードバックや要望で気をつけいていることは、
要件のすり合わせを徹底して行うことでしょうか。
「こんなものを作りたい」とふわっとしているケースが多いので、
「こんなもの」に対する軸や定義を明確にしていくプロセスが必要になってくると思っていて。

以前、LinkedInのようなサービスを作りたいと相談があったんです。
これってすごく難しくないですか?(笑)
SNSをイメージしているのか、人材サービスを指すのか、スカウトメールなどを送る機能を言っているのか。

小川さん
それ困るね。(笑)

曽根
ターゲットは誰で、ターゲットが現在課題に感じていることは何で、
どんな状態や世界観を作りたいのか?が見えないと動きようがないと言いますか…
その世界観を作るためにどんな機能があれば良いのか?という話になっていくと思っているのですが、
機能面から相談されると失敗するだろうなといつも思っています。

小川さん
まさにおっしゃる通りですね。
ユーザーの課題やニーズをどんな機能で解決するかってことですよね。
課題やニーズを検証するための手段を機能として実装する、のが正しいと思うのでその順番だと失敗しますね。
僕はプロダクト観点で言うとあえて作り直すことを想定して作っていますね。

曽根
それ正しいかもしれませんね!

小川さん
例え話で、こんな感じのことが発生しうると思っていて。

相手:「広い家が欲しい」
僕:「どれくらい広いのがいいの?」
相手:「200坪」




僕:「はい、200坪の家を作ったよ!」
相手:「え?岩手県で作ったら、遠いよ!」
僕:「え?東京で200坪の家が欲しかったんですか?」
相手:「そうだよ!」
僕:「早く言ってくださいよ…」

これは極端な例ですが。(笑)

曽根
そうなりますよね。(笑)

小川さん
進め方が大切だよねって言う話で。
ズレが生じないように進めることが営業も開発も大切ですよね。
まずは、200坪で作れる地域をサーチして、「ここならできますよ」と開発から営業に相談する。
恐らく東京だと土地がなかったり、あっても郊外だったりするのでそれでも良いのか?と問う。
いや、郊外ではなく市街地でとなると東京ではないので、違う地域にするのかどうか。

曽根
そうですね。
これやりたい、あれやりたいを全て追求すると絶対無理なので、どれが一番必要としているものなのか、
無駄なものを排除していって本当に必要なものだけを残していくプロセスは必要ですね。

小川さん
そうだね。
これとこれを一緒にやるのは矛盾しますよというものは必ず出てきますからね。
なので意識することとしては、システム開発をしたことが無い人にも「自分事化してもらうこと」を大切にしていて、
そのために必要なことがビジュアライズ化することだと思っています。

曽根
大事ですね…

小川さん
恐らくシステムを持つという体験があるかどうかが大きいいと思うんですよね。
システムって作って終わりではなく、資産なのでメンテナンスという概念が不可欠になってくる。

曽根
それ思いますね。
システムを作るのってそんなに簡単じゃないということがわからないんでしょうね。

<まとめ>
・イメージの軸や定義を明確にしていくプロセスが必要である
・機能面から入ると失敗するので、ニーズや課題面から考えることが必要である。
・「自分事化すること」=「ビジュアライズ化」することが必要である。
・システムの概念である作って終わりではなく、メンテナンスをしていくという発想を持つ必要がある。

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