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CPO(Chief Product Officer)とは? 求められるスキルについて考える|CPO曽根孝基

コラビット六将 曽根氏〜卒業文集を書いてみました〜

現在このメンバーはコラビットでの挑戦を終え、新たな挑戦に向かっています。詳しくは上記リンクからお読みいただけます。

CPOとは?

Chief Product Officer(以下:CPO)。
海外では割とポピュラーなCPOという存在が、日本ではまだまだ一般的ではない。

前回の記事でも話したが、CEOとCOOからCPOに任命された時にイメージがつかず、正直戸惑ったことを覚えている。
「P」=「Product」なので、恐らく製品やサービスを指すのだろう。
ただ、その他にどんな役割を担うのか、どんな能力が求められるのかさえわからなかった。

「CPO」とググってみても出てくるのは、企業が扱う個人情報の管理を任されている最高責任者「Chief Privacy Officer」や広告業界で使われるワード「Cost per order」など。

あいかわらずさっぱりだったので、自分なりにCPO像を作っていくことに決めた。
約1年半、CPOとしてプロダクト全体の価値向上に関わり感じたことと必要なことををまとめてみたいと思う。

まず、私が考えるCPOの定義についてお話しする。
それは、「プロダクトというドメインでどう勝負するか考え、プロダクトという最強の武器を磨き駆使しながら、共に前進していく人」である。

いくつかの要素に分解すると以下のようになる。

①「プロダクトというドメインでどう勝負するか考える」
②「プロダクトという最強の武器を磨き、駆使する」

①「プロダクトというドメインでどう勝負するか考える」

経営者(=CEO)が持つ視点とCPOが持つべき視点について考えてみる。

CEOは売上などの業績、ビジョンの実現、ミッションの遂行など大局的な思考を持ち、常に会社や組織を前進させるためのプランを考えている。
CEOにとっては極論、プロダクトは上記を達成、実現するための一手段でしかない。

しかし、CPOにとってプロダクトは切っても切り離せないものであり、プロダクトというドメインでどう勝負するかを考え、プロダクトの成長や価値の向上が役割の全てである。
会社が目指すビジョンやゴールを実現するために、プロダクトという手段を使って寄与し続けることがCPOの役目だと考えている。

ひとつ補足をしておくと、CPOにとっても、一つ一つのプロダクトは手段でしかない。
個々のプロダクトではなく、これらの総和をどれだけ広げ深めていき、ユーザーにとって最大限の価値を提供するかが重要なのである。

ゆえにCPOは、ユーザーへの価値を常に考え、徹底的してユーザーに寄り添い続けられる人でなければならない。
その過程で、プロダクトをリニューアルしたり、戦略的に統廃合を行ったりしていく。

ひとつのプロダクトでユーザーの抱える課題を解決できることもあれば、複数のプロダクトが必要な時ももちろんある。
そこで重要なのが、複数のプロダクトをいかに自然な体験として繋げ、価値を最大化するかということである。

その中で、個々のプロダクトに対して様々な施しを行う。
ユーザーに提供したい価値やプロダクトごとに担うゴールは違い、それらによっても施すものは変わってくる。

また、プロダクトのライフサイクルやフェーズ、組織構成など様々な要素によっても違ってくる。
それら一つ一つのプロダクトの状態や構造を深く理解し、プロダクト同士の連携を舵取りしていくことがCPOに求められるスキルである。
※具体的な施策については後述

ユーザーへの提供価値を第一に考え、個々のプロダクトを磨き、それらを無駄なく連携していく。
そのための手段はなんでも良い。CPOは自分が得意な分野でだけ戦っていては務まらない。必要なことを必要なときに執行できなければならない。

私はこの考え方を自分なりに表現した結果「ストリートファイター思考」と呼んでいる。
ユーザーに価値を提供するという目的のために、言わばどういう戦い方をしてもいいフィールドで、様々なスキルやリソースを使って、常に愛され続けるプロダクトにしなければならない。

刹那的に売上を上げることは難しくないが、継続的に売上を上げ続けることは至難の技だ。
そのためには、ユーザーに寄り添い、長く愛されるプロダクトを作ることが必要不可欠。売上はその結果に過ぎないと考えることが、CPOには合っているのではないかと思う。

まとめ/CPOに求められる思考

・徹底的にユーザーに寄り添い続けろ!
・手段に縛られるな!目的思考であれ!


②「プロダクトという最強の武器を磨き、駆使する」

プロダクトを磨き、駆使するためにCPOに求められるスキルについて述べたい。

私がCPOに就任してから1年半が経つが、プロダクトの変遷とそれに伴う変化は少なくなかった。

先ほども述べた通り、ユーザーに提供したい価値や担うゴール、ライフサイクルやフェーズ、使えるリソースなどによって、CPOが担う役割は目まぐるしく変化する。

状況を見定め、その時必要となる役割、思考、チームも変えていかなくてはならない。

ここでは、私自身が見ていたプロダクトのモチベーション曲線図をご覧いただきながら、CPOがどんな役割やスキルが求められるのかについて見ていきたい。

コラビットで提供しているプロダクト

HowMa・・・AIが無料で瞬時に家の査定額を算出するサービス。日本全国の戸建て・マンションに対応しており、誰でも手軽に家の価格を知ることができる。 

オンライン売却・・・不動産を売却するためのサービス。オンラインで最大6社と一般媒介契約が締結でき、不動産に詳しくない一般のユーザーでも手間なく安心して売却が行える。

☆キーポイント①「2つのプロダクトをそれぞれ運営していたフェーズ」

・プロダクトに求められるゴール
不動産を売るユーザーを増やす

・課題と背景
「オンライン売却」にてユーザー(売却したいオーナー)の獲得ができておらず、獲得コストも高い状況。
他方「HowMa」は不動産オーナーの会員登録が検索流入だけで順調であった。

・実際に取り組んだこと
プロダクトの構成を見直し、両プロダクトを統合することで、オンライン売却の課題を解決できると判断。また、統合することで、AI査定→売却とシームレスな体験を実現でき、不動産オーナーにも価値を提供できる。開発コストをかけても、なるべく早いタイミングでやるべきだと経営陣に訴え、実行することとなる。

・CPOとしての役割
分析・決断

☆キーポイント②「1つのプロダクトとして統合するフェーズ」

・プロダクトに求められるゴール
2つのプロダクトを統合する

・課題と背景
統合をスムーズに行うべく、システム全体の設計や機能の洗い出しなどを行った結果、デザイン面の人員確保が急務。
また、開発が難航したため当初予定していたスケジュールから大幅に遅れそうな状態に。

・実際に取り組んだこと
まずはデザイナー確保。信頼できる私の友人に声をかけ、業務委託という形でジョインしてもらった。開発においては、予め設計や技術選定を行い、難易度の高い部分は私が担当するなど、全体の進捗がいかに早く進み、品質の高いものが出来上がるか?を第一にプロジェクトマネジメントを行った。その一環として、遅れが出始めたタイミングで、エンジニア出身であるCEOも開発リソースとしてアサインし、スケジュール通りにリリースを迎える。

・CPOとしての役割
PM・テックリード・開発・採用

キーポイント③「1つのプロダクトとしてグロースさせていくフェーズ」

・プロダクトに求められるゴール
不動産を売るユーザを増やす

・課題と背景
両プロダクトを統合したが、不動産売却サービスを利用するユーザーを増やすには至っていない状況。
原因を探るべく、ユーザインタビューを行い、CVに至らない原因を探った。結果、HowMa内で不動産売却ができる機能について認知度が低かったことや、サービスの仕組みやメリットなどが理解されていないことがわかった。

・実際に取り組んだこと
まずは認知を高めるため、クリエイティブを作成し、メールやマイページでの露出を強化。同時に、MA施策を行いユーザーのアクティブ率を上げた。さらにサービス説明ページを充足させ、UI/UXの改善、CTA周りの改善も行った。

・CPOとしての役割
グロースハック

どうだろうか。
繰り返しになるが、プロダクトのライフサイクルやフェーズによって、CPOは役割を変えていく必要がある。
役割が変わると必然的に必要なスキルや視点は変わってくる。
どんな時でもプロダクト全体を見ながら、様々なステークホルダーを巻き込みながらゴールに向かって進むことが求められる。

まだまだCPOとして見習いの身であるため、
定期的に気づきや得たことなどを今後とも共有していきたいと思っていると同時に、
同じような役割で日々研鑽している方々のアイデアや視点を是非お伺いしたい。

ご質問、お問い合わせはこちらより。
ソネコウキ@不動産AI査定HowMaのCPO(@kok___

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