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CPO(Chief Product Officer)とは?CPOに求められるスキルについて考える。

CPOとは?

Chief Product Officer(以下:CPO)。
海外では割とポピュラーなCPOという存在が、言葉は日本ではまだまだ一般的ではない。

前回の記事でも話したが、CEOとCOOからCPOへの拝命をいただいた時にイメージがつかず、正直戸惑ったことを覚えている。
「P」=「Product」なので、恐らく製品やサービスを指すのだろう。
ただ、その他にどんな役割を担うのか、どんな能力が求められるのかさえわからなかった。

「CPO」とググってみても出てくるのは、
企業が扱う個人情報の管理を任されている最高責任者「Chief Privacy Officer」や広告業界で使われるワード「Cost per order」など。

あいかわらずさっぱりだったので、自分なりにCPO像を作っていくことに決めた。
約1年半、CPOとしてプロダクト全体の価値向上に関わり感じたことと必要なことををまとめてみたいと思う。

まず、私が考えるCPOの定義についてお話しする。
それは、「プロダクトというドメインでどう勝負するか考え、プロダクトという最強の武器を磨き駆使しながら、共に前進していく人」である。

いくつかの要素に分解すると以下のようになる。

①「プロダクトというドメインでどう勝負するか考える」
②「プロダクトという最強の武器を磨き、駆使する」
③「共に前進していく人」

①「プロダクトというドメインでどう勝負するか考える」

経営者(=CEO)が持つ視点とCPOが持つべき視点について考えてみる。

CEOは売上などの業績、ビジョンの実現、ミッションの遂行など大局的な思考を持ち、
常に会社や組織を前進させるためのプランを考えている。
CEOにとっては極論的に、プロダクトというドメインは上記を達成、実現するための一手段でしかない。

しかし、CPOにとってプロダクトは切っても切り離せないものであり、
プロダクトというドメインでどう勝負するかを考え、プロダクトの成長や価値の向上が全てである。

会社全体で目指すビジョンやゴールを実現するために、
プロダクトという手段を使って寄与し続けることがCPOの役目だと考えている。

ひとつ補足をしておくと、CPOにとって個々のプロダクトは一手段でしか無いことに注意願いたい。

個々のプロダクトではなく、
これらの総和をどれだけ広げ深めていき、ユーザーにとって最大限の価値を提供するかが重要なのである。


ゆえにCPOという存在は、徹底的してユーザーに寄り添い続けられる人でなければならない。
その過程で、プロダクトの内容をリプレイスしたり、クローズをして違うプロダクトを新たにグロースしたり、
複数のプロダクトを相互連携を図ったりしていく。

ひとつのプロダクトでユーザーの抱える課題を解決できれば理想ではあるが、複数のプロダクトが必要な時ももちろんある。
ただ、重要なのが複数のプロダクト全体を通した時に提供できる価値を常に考えることである。

その中で、個々のプロダクトに対して様々な施しを行う。
ユーザーに提供したい価値やプロダクトごとに担うゴールは違い、それらによっても施すものは変わってくる。

またプロダクトのライフサイクルやフェーズ、組織構成など様々な要素によって違ってくる。
それらひとつひとつのプロダクトの設計や状態、プロダクトの総和を舵取りしていくことがCPOに求められる行動である。

プロダクトの総和で提供したい価値と個々のプロダクトで提供したい価値を常に考え続け、
プロダクトの価値を向上させていく。
そのための手段は極論どんな技術であっても良い。

私はこの考え方を自分なりに表現した結果「ストリートファイター思考」と呼んでいる。
ユーザーに価値を提供するという目的のために、様々な技術やアイデアを使って、
常に選ばれ続ける存在にならなくてはならない。
単純な勝ち負けではなく、ユーザーに常に選ばれ続けることゴールとするならば、
最後まで立ってた人が勝者であるまさにストリートファイターから来ている。

どんなに売上が好調であっても、
そのプロダクトが選ばれる理由が「代替するプロダクトがないから」という理由で選ばれている状態であると、
そのプロダクトはいつか見放されて結果的に売上は無に帰すであろう。

まとめ/CPOに求められる思考

・目的思考であれ!
・徹底的にユーザーに寄り添え続けろ!


②「プロダクトという最強の武器を磨き、駆使する」

プロダクトを磨き、駆使するためにCPOに求められるスキルについて述べたい。

私がCPOに就任してから1年半が経つが、プロダクトの変遷とそれに伴う変化は少なくなかった。

先ほども述べた通り、
ユーザーに提供したい価値やプロダクトごとに担うゴール、プロダクトのライフサイクルやフェーズ、使えるリソースなどによってCPOが担う役割は目まぐるしく変化する。

まるでカメレオンのように役割を変えていき、それに必要な技術や思考も変えていかなくてはならない。

ここでは、プロダクトのモチベーション曲線図をご覧いただきながら
CPOがどんな役割やスキルが求められるのかについて述べていきたい。

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☆キーポイント①「2つのプロダクトをそれぞれ運営していたフェーズ」

・プロダクトに求められるゴール
不動産を売るユーザーを増やす

・課題と背景
「A,HowMaスマート不動産売却」のユーザーである不動産を売るユーザーの獲得ができておらず、獲得コストも高い状況。
他方「B,HowMa…」は不動産所有者の会員登録が検索流入だけで順調であった。

・実際に取り組んだこと
プロダクト構成の見直しを行い、両プロダクトを統合することでHowMaスマート不動産売却の課題を解決できると判断。開発コストをかけてプラットフォームサービスとすることを決意。

・CPOとしての役割
プロダクトオーナー(意思決定)

☆キーポイント②「1つのプロダクトとして統合するフェーズ」

・プロダクトに求められるゴール
2つのプロダクトを統合する

・課題と背景
統合をスムーズに行うべく、システム全体の設計や機能の洗い出しなどを行った結果、デザイン面の人員確保が急務。
また、開発が難航したため当初予定していたスケジュールから大幅に遅れそうな状態に。

・実際に取り組んだこと
デザイナー確保のため奔走。結果、リファラルで業務委託者1名がジョイン。また開発が難航しスケジュールのズレを避けるため、自身でも開発、実装を担当。と同時に、エンジニア出身であるCEOも開発リソースとしてアサインし、スケジュール通りにリリースを迎える。

・CPOとしての役割
プロジェクトマネージャー 兼 開発

キーポイント③「1つのプロダクトとしてグロースさせていくフェーズ」

・プロダクトに求められるゴール
不動産を売るユーザを増やす

・課題と背景
両プロダクトを統合し、キーポイント①のゴールであった不動産売却サービスを利用するユーザーを増やすことには至っておらず、KPIであるCVRも低い状況。
原因を探るべく、複数にユーザインタビューを行い、CVに至らない原因を探った結果、HowMa内で不動産売却ができる機能について認知度が低かったこと、不動産売却ができる仕組みやメリットなどを理解するのが難しい設計になっていることがわかった。

・実際に取り組んだこと
不動産売却機能への流入を増やしCVRを改善するため、不動産売却機能の認知を広める施策を実行。具体的にはサービス説明ページの作成やUI,UXの改善、CTA周りの改善を行う。

・CPOとしての役割
グロースハッカー

どうだろうか。
繰り返しになるが、プロダクトのライフサイクルやフェーズによって、CPOは役割を変えていく必要がある。
役割が変わると必然的に必要なスキルや視点は変わってくる。
どんな時でもプロダクト全体を見ながら、様々なステークホルダーを巻き込みながらゴールに向かって進むことが求められる。

まだまだCPOとして見習いの身であるため、
定期的に気づきや得たことなどを今後とも共有していきたいと思っていると同時に、
同じような役割で日々研鑽している方々のアイデアや視点を是非お伺いしたい。

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