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谷口 卓哉 執行役員・Business development

「難しいことをやりたい」不動産テックの最先端で目指すものとは

「みんなが難しいと思うことをやりたい」谷口卓哉(執行役員 Business Development)が発したその一言に、彼の「達成力」の強さが表れている。大手ディベロッパーでの用地取得から販売、新規事業開発などを経て、2018年にコラビットにジョインした。

現在は、HowMaの核とも言える、不動産の価格査定をするための推定エンジンの基本設計から、他社との共同事業においてのマネジメントやサービス開発などに携わっている。
入社時には、システム開発の知識や不動産査定の経験はなかったが、「できない」「知らない」ことを一つ一つ自身の能力に変換してきた。その能力をもって、不動産業界に新たなムーブメントを起こそうとしている。(インタビュー:岡のぞみ)

不動産の面白さに魅せられた

大学卒業後は、当時流行っていた、不動産の証券化の仕組みに興味を持ち、野村不動産株式会社に入社しました。用地取得から営業、新規事業開発など、大手ディベロッパーならではの規模の大きい仕事に携わりました。
実のところ、営業は嫌いでしたが、不動産は大好きで、不動産情報をチェックするのが日課でした。主婦が毎朝スーパーのチラシを見て、その日どんな買い物をするか考えるのと同じ感覚かもしれません。
良い土地が見つかれば、そこに適した建物を考え、事業収支を作ってみる。これまで、副業で自らマンション、戸建、シェアハウスなど、様々な不動産を開発・運営・売却してきました。

新卒入社した頃は「不動産×金融」、それから10年経ち「不動産×IT」が注目を浴びるようになりました。そこに可能性を感じ、不動産とITを掛け合わせた新規事業の提案を前職でするものの、なかなか社内のハードルを越えることができませんでした。
「新規事業の立ち上げに限界を感じるなかで、辞めて外でやったほうが早い。」そう考え、退職の意思を伝えました。
コラビットに入社したのは、取り組もうとしている事業に単純に興味を持ったからです。
また、数社ある不動産テック企業の中でも代表である浅海がエンジニアということもあり、特にITに精通しており、信頼できると感じたのも大きいです。

役割の多さと重さがやりがいにつながる

前社との大きな違いの一つは、一人が担う役割の多さ。
大企業の場合、設計士にコンセプトを伝えれば済みますが、コラビットでは、要件定義に設計、顧客対応、契約書調整まで、全て自分でやらなくてはいけません。
入社当時は、それについての知識もほとんどなかったので、一から学びました。統計などは元々好きな科目だったので、面白かったですし、おかげでできることが増えました。
控えの選手がいないため、替えが効かないのは逃げ場がなく、大変ではありますが、その分のやりがいに楽しみを感じています。

担当する業務の一つが、HowMaで家の価格をAI査定するための推定エンジンの基本設計です。
地域や築年数などが、価格にどう影響するかを概念化、数式化するんです。しかし、不動産の価格は、分析する事例の偏りや不足などによって教科書通りではうまく推定が行えません。教科書通りにいかないところを、これまでのディベロッパーとしての経験や、自身の不動産投資で培った知識があるからこそ為せることだと思っています。

目指すは、不動産テックの中のムーブメント

前社では、通勤も含めた移動、社内調整、資料作りなどに多くの時間を費やさねばならず、実質的には勤務時間の半分も創造的な仕事をしていなかったと思います。
今は、11時頃出社し、17時頃退社します。一見すると、勤務時間は減っていますが、<仕事>をしている時間は増えました。創造的でいるためには、働き過ぎないことも大切です。

何でも知っている人だと思われがちですが、実はほとんどの業務は、やったことがないことです。
入社前は、不動産の価格を出したことはなかったですし、システム開発の知識もゼロに近かった。まさかAI査定のエンジン開発に携わることになるとは思ってもみませんでした。
新しいことを学ぶことができる環境にいられるのはありがたいですし、だからこそ生き生きと働くことができています。
私は、みんなが難しいと思うことをやりたい。今の仕事は、不動産テックの中でも最先端感があるのがたまらなく心地よいです。
今はAI査定に対し、「どんなものだろう?」「最先端ぽいから」などと興味を持って使っている方が多いですが、便利で当たり前に使ってもらえる状態にしたい。
目指すは、不動産テックの中でのムーブメントを起こすことです。

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